50歳になりました。

昨日9月21日はわたくし50歳の誕生日でした。

オードリー若林くんや、安倍晋三元総理などが同じ誕生日らしいです。

 

孔子様によれば、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知るらしいのですが、いまだもって天命を知る気配はありません。

 

昨年12月に離婚が成立しまして、それ以来シングルファザーとして日々の生活に追われまくるという過ごし方を重ねてきたのですが、その生活の中で不意に考えることがあります。

 

私は子どもたちにいったい何を残せるのだろうか?

 

もちろん財産を残すことも考えますし、金言の一つでも与えてみようとかも考えたりはするのですが、如何せんどちらもまったく得意ではありません。

 

じゃあ自分に何が残せるかと自問自答した結果、「そうだ!家庭の味を残そう!」と思い立ったわけです。

 

10ヶ月近く毎日、毎日料理をつくってきました。

もともと学生の頃から料理は好きでしたし、簡単なアレンジレシピを考えたりすることもよくやっていました。

が、やはり毎日晩御飯を作るという役回りは想像以上に負荷も大きい反面、「父ちゃん、これうまい!!」と言ってもらえることの喜びは、筆舌に尽くしがたいものです。

 

というわけでこのブログでは、子どもたちに残していきたい料理のレシピを記録し、やがて子どもたちが巣立ったときに、この記事を見て家庭の味を再現してもらうことを目的とします。

 

栄えある第1回目のレシピは「トーチャーハン」です。

 

トーチャーハンの始まりは、私が高校生だった頃にまで遡ります。

当時、受験生だった私は、学校をサボって家で勉強するスタイルをまあまあの頻度で行っておりました。

その際に昼飯を自分で作るのですが、「とりあえずチャーハンでも作ってみるか。」と見よう見まねで作ってみたところ、ベチョベチョ、焦げ付き、薄味の三重苦なチャーハンが出来上がりました。

 

今ならネットで検索すればいくらでも簡単なチャーハンの作り方が調べられるのでしょうが、当時はそんなもの一切ありません。

学校をさぼるたびに、昼飯はチャーハンという生活が始まります。

具材、ご飯の水加減、調味料、調理の順番、火加減など、ありとあらゆるパターンを検証し、その結果生まれたのが「トーチャーハン」です。

 

もちろん最初から「トーチャーハン」という名称ではありませんでした。

結婚し、子どもたちが生まれ、休みの日にこれをつくってあげたところ、「父ちゃん、うまいよこれ!!」と大絶賛され、それ以来このチャーハンを「トーチャーハン」と呼ぶようになりました。

 

誕生から現在までヴァージョンアップを重ねてきましたが、ここ数年は安定してきた感があります。それをレシピを作成にあたり、分量などもできるだけ正確に再現しております。ぜひ作ってみていただければ幸いです。

材料

  • 冷やご飯(200~250g)
  • 豚バラ(150g)
  • 玉ねぎ(1/2個)
  • にんじん(1/3個)
  • ピーマン(1個)
  • たまご(1個)
  • 中華調味料(小さじ1)
  • 醤油(小さじ1)
  • サラダ油(大さじ2)
  • 塩コショウ(少々)

ワンポイント

  • ご飯の水分量は少なめがいいです。冷凍ご飯だと解凍するときに水分が出てしまうのでベチャベチャになりやすいです。前日炊いたごはんを冷蔵庫で保管したものか、予め水分を少なめにして炊いたご飯を使うのがいいでしょう。
  • 材料を入れ始める前にしっかりとフライパンを熱しましょう。油は温度が上がらないとサラサラになりません。
  • 油は多いと感じるかもしれませんが、ケチらないようにしましょう。焦げ付きの原因になります。
  • 材料を入れる順番は必ず守ってください。それぞれ意図があります。
  • 火加減については、我が家はIHなので中火のまま一定です。特に火加減を気にする必要はありません。

材料の準備

  • 豚バラは食べやすい大きさに切っておきます。
  • 野菜はすべてみじん切りにします。フードプロセッサーなどを利用しても良いでしょう。
  • たまごは容器に割り入れ、軽くかき混ぜておきます。
  • 調味料は分量を計って小皿等に入れておきます。

作り方

  1. フライパンをよく熱し、サラダ油を大さじ2入れます。
  2. といた卵をフライパンに流し入れます。半熟状態になったらかき混ぜて、しっかりと油を吸わせてください。
  3. 豚バラ肉を入れ、赤身の部分がなくなるまで火を通します。少し焦げがつくくらいがベストです。
  4. 玉ねぎを入れます。しんなりして少し色が変わるくらいまで炒めます。
  5. にんじんとピーマンを入れます。直後に塩コショウを振り、2~3分炒めます。
  6. ご飯を入れます。具材とご飯がまんべんなく混ざるまで炒めます。
  7. 中華調味料を入れ、全体に広がるように炒めます。
  8. 中央部分に穴を開け、開けた部分に醤油を入れます。焦げた香りが出てきたら全体をかき混ぜ香りを広げていきます。
  9. 味と香りにムラがなくなったら完成です。

おすすめの調味料

  • 中華調味料は我が家では「味覇」を使っています。「創味シャンタン」や味の素の「香味ペースト」とかでも代用は可能でしょう。
  • 醤油は味付けではなく香りつけなので、うまくち醤油や濃い口のものを使ってください。我が家ではやすもと醤油さんの「くんせいしょうゆ」を使っています。ぜひ試してみてください。